証明写真はボックス？自撮りも可？

転職活動について『どっちが正解か意見が割れる疑問』をテーマに、シリーズでお届けする『どっちが正解？転職診断』。
第三回は『証明写真はボックス？自撮りも可？』がお題です。

履歴書に貼る証明写真ですが、多くの求職者さんが何が正解かわからなくて『転職活動の落とし穴』になっています。

あなたが転職活動をする際の正解が何か、パターン別にわかりやすく解説しました。ご参考いただければ、人によっては未来が変わる可能性も…？

そもそも証明写真って応募先企業は何に使うの？

エントリー時に履歴書を送って、書類通過したら面接になる場合は、顔写真から人柄を予想するのに使われそうですよね。
ですが面接時に初めて履歴書を持っていくタイプの選考では

「会って実物で勝負だから証明写真はある程度テキトーでもいいかも」

と思っちゃいますよね。
ここが落とし穴になることがあります。

採否はあなたが帰ったあとに決まる（半数以上）

面接で会っている間に「良さそうor見送りかも」くらいの判断はされます。しかし、内定を出す出さないの最終決定は、求職者が帰ったあと事後に行われるケースが半数以上です。
（過去1000回以上の面接同行における事実）

事後に履歴書を見て、面接官は証明写真の顔を見ながら、働いている姿や既存職員との相性をあれこれ想像するのです。

能力、人柄、経験、すべてが高評価で、面接のその場で内定が確定することももちろんあります。

でもそうならないとき…証明写真の印象があなたの未来を左右しかねないときが本当にあるんです。（あとからじわじわと…）

採用決定者が1人とは限らない

社長、人事部長、施設長、園長などが面接をしてくれたら、その1人が採否を決めてくれそうですよね。ですが、そうならないことが意外と多いんです。

会社の総職員数が10名以下くらいなら、あなたの履歴書は面接官1人しか見ないかもしれません。でもそうじゃないなら、あなたと会ったことがない人が履歴書を見て、顔写真から人柄を想像することが発生します。

そんな履歴書を見ただけの人も採否の決定にかかわることは普通にあるんです。

そして写真って文字よりインパクトありますよね。

素晴らしい職歴や、志望動機の文章が、1枚の証明写真に負けることが絶対ナイと言い切れないのです💦

ここまで読んで、履歴書の証明写真を「やっぱ、もうちょっとこだわろう」って思っていただけたなら幸いです。（ちょっとの工夫でいいんです✨）

こだわり方さえ間違えなければ、自撮り写真を「無料の証明写真アプリ」で加工して、コンビニで写真印刷（数十円）するだけで大正解にも。以下説明します。

余談：面接官が社長面接に進めるか迷ってやめたのに、履歴書の顔をチラ見した社長が「会う」と言って結局採用、という実話。この場合、顔は単に『きっかけ』ですが『多くを語った』と言えます。

どの撮り方が正解？→パターン表

以下、実際に撮って購入してみた証明写真と、対応する説明です。

アルバイト応募ならば証明写真アプリがコスパを考えて最もおすすめできます。使ってみてどうだったかなどは次の見出し以下を参照ください。※コスト50円〜というのはコンビニでの写真印刷代の目安です。(例：セブンイレブン40円)

一般正社員への応募で使う証明写真なら、ボックスが妥当ではありますが、条件次第では証明写真アプリもおすすめできます。条件とは一言でいうと「ボックスで撮ったものと見分けがつかないこと」です。（試した例は次の見出し以下参照）

専門職とは、特殊な資格や技能を必要とする職への応募をここでは意図しています。写真屋での証明写真が推奨です。ただし、ボックスでも証明写真アプリでも、運良く上手く撮れたら使えます。

役職ありとは、大なり小なり、責任者クラスの職への応募の場合です。写真屋での証明写真の一択ですね。（写真屋に匹敵する『個人での撮影・加工・印刷環境』をお持ちの場合は別ですが…💦）

ここまで進化した？証明写真アプリ

アプリなどでの加工をせず、スマホで自撮りしてコンビニで印刷しただけの証明写真って、

背景がイケてない（ムラや異物等）。

照明が均一じゃない（影が入る）。

腕を伸ばしている感がダサい。

横3cm×縦4cmのサイズ調整が面倒。

こういった問題が避けられないですよね💦

（掲載した写真：iPhone8使用。室内で撮影した写真をセブンイレブンの写真プリント40円にて印刷。それを肉眼で見たときの実像に近くなるようiPhone12pro maxにて撮影）

この写真…。3？歳のリアルが悲しいくらい浮き彫りですね！^o^

ここから２つのアプリを使って加工していきます。
（どちらのアプリも「証明写真」をキーワードにアプリ検索すれば上位表示されてすぐ見つかるはずです）

外国産アプリ。広告が入るのはご愛嬌。背景やハネた髪を消し、服まで変更可。

撮っておいた写真をまずこのアプリで。

服の変更は、このアプリで元の服を消してからがやりやすい。

背景は白、肌補正は他アプリを推奨。

←このように背景を白で塗り、服装を男女それぞれの好きなスーツ等に置き換えできます。驚きの無料アプリ。

次にこのアプリを使います（どちらも無料）

ﾘｸﾙｰﾄ社ﾀｳﾝﾜｰｸ部門が提供するアプリ。

↑加工済み写真をこのアプリで再加工。

割と自然な肌補正と、3×4cmサイズの4枚組の1枚写真に加工が可能。

セブイレの写真プリント40円で完成。

←スマホの画面での見た目より、コンビニ印刷時は額などの光の反射が増幅されがち。美白補正などをかけすぎると不自然になるかもしれません。

印象アップ！表情や服装のこだわり方

清潔な身だしなみ、など当たり前の要素は他のサイトでいくらでも説明されているので、ここでは内定が出やすくなる、という観点で印象アップできる「表情」「服装」２つの要素に絞って解説します。

最も重要？表情のこだわり方

まず注意すべきは、写真は実物よりも暗い印象に写りやすいという点です。なので真顔は印象において失敗しやすいです。以下が工夫です。

目を普段より大きく開ける

歯は見せずに目元でスマイル

目尻が下がっていると尚良し

口を閉じたまま口の両端(口角)を上げる

にんまりじゃなく、にっこり程度

若々しく、明るい印象に早変わり

目を大きく開けるあまり、眉毛が上がりすぎ、おでこにシワが寄り、不自然すぎる表情に

意外と難しいので、事前に家の鏡の前で練習しておくことをオススメ

まともな人事担当者で、明るい表情の証明写真を見て「なんでこの人にっこりしているの？」なんて思う人は皆無です。
「明るい人なのかな」「明るく振る舞おうとしてくれる人なのかな」と好印象を持ってくれます。

カンタン！服装のこだわり方

着崩さず着る、ということ以外にも、印象アップさせる服装というものがあります。

①男女とも、シャツは白がベストです。

②ネクタイは赤がベストです。

夏場はジェケット無しも可で、それ以外ではジェケット着用が無難です。

シャツはストライプなどあっても派手でなければ深く気にする必要はなく、白主体であるほど明るく見えて印象が良いという話です。
ネクタイは赤がパワフルに、明るく見えると言われています。（アメリカの大統領選挙でTV討論などの場で、印象の観点から赤のネクタイ必須とは昔から良く言われていることです）

おまけ

今回この記事の作成のため、阪神西宮駅の構内にある「カメラのキタムラ」にて和泉（いずみ）さんという20代男性のスタッフさんに「写真屋」証明写真を撮ってもらいました。

税込1,760円の通常版だけを購入するつもりでしたが、追加で税込550円でハイグレード版（プレミアム仕上げ）にしてもらえるとのことで迷っていたら、実物を印刷して見比べて決めていいとのこと。迷った際はおすすめの方法です。

以上、『どっちが正解？転職診断』シリーズ第三回でした。