面接で定番の質問3つのうち、面接官の最強の質問はどれ?
転職支援の仕事をして7年目になりますが、これまでに1000回以上、面接に同行し、面接官からあまりにも頻繁に聞かれる定番の質問が3つハッキリしています。
この中に面接官にとっての奥義であり、最強の質問が1つあります。迷惑な話ですが、盛り上げたいのでクイズ形式です。上のボタンを押すと、正解・ハズレがスクロールで分かります!
もし見事正解すると…!?あなたは優れた面接官の適性がございます。(ボタンを押さず、このままスクロールでも記事はお読みいただけます💡)
クイズの正解・不正解
惜しくもハズレです💦
正解は退職理由でした!志望理由、長所短所についても面接での想定問答を解説した特集ページがございますので、もしご興味あればそちらもご参考くださいませ✨(以下のボタンからその特集ページへ別タブでジャンプ可能です)
正解です!おめでとうございます!
正解は退職理由です!!✨正解された方は、おめでとうございます!!✨今から数分でスッキリご理解いただきたいのですぐ本題に入りたいと思います。
面接では普段より良い顔しますよね?
実は大企業を含めて極めて多くの企業が、求職者さんから履歴書や面接で作り話をされても、それが真実かどうか確かめる方法を持ちません。それに面接で求職者さんは普段より良い振る舞いを心がけます。不慣れな面接官だとミスマッチの内定を連発しかねません。
だから求職者さんの真の姿を知ろうと、能力検査や適性検査をして対抗するわけですが、時間やお金がかかるのでそのテストが出来るのはごく一部の企業です。しかも能力検査や適性検査では、せいぜい出来るのは「足切り」くらいで、このせいで貴重な良人材との縁を取りこぼすことすらあります。
しかし!テストなどに頼らなくとも、面接のプロである面接官には、あなたの本当の姿を知る方法があります。それが最強の質問「退職理由の確認」なのです。
プロがする退職理由の確認は2段階
面接官がする退職理由の確認は、実は2段階あります。
2段階目の深さに到達できたとき、なんちゃら検査などのテストでは決して分からない、求職者さんの着飾らない本当の強さと弱さがハッキリ分かります。
1段階目
よくある表面的な退職理由の確認です。1つ1つの職歴について、退職した理由を聞いていきます。「人不足で教育体制がなく、みな仕事を無理やりこなしていました。そのせいで新人が定着せず、崩壊寸前の職場で不安を感じ、退職しました」という求職者さんだったなら、面接官は自社の教育体制を説明した上で「ウチのこの教育体制はあなたにとって大丈夫?」と確認できます。
転職の動機と、応募先企業がマッチしているか確認しないと、入社してもすぐ辞めてしまいそうですよね?過去すべての退職した理由や背景を聞いていけば、その求職者さんが職場に何を求めているかが見えて、ミスマッチを防ぎやすくなります。でも、求職者さんが警戒していたら本当の理由や本音を話してくれていないかもしれません。そこで2段階目です。
2段階目
どんなささいな退職理由でもYESの理解を示し、掘り下げていきます。その退職した企業で起きていた事件や課題の発生原因は何なのか。面接官もはっきり理解できるまで求職者さんから職場の状況を教えてもらい、一緒に考えていきます。
面接官が職場の状況を理解すればするほど、求職者さんは何を話ししても誤解なく理解してくれやすいと安心できます。退職した理由は1つなんてほぼありえませんので、面接官は連想される要素を割と楽に深堀りできます。そしてその深堀りの中でスムーズに、求職者さんが職場で課題に直面したときに、何を思い、どんな行動や工夫をしたのか。実績や人間性を理解していくのです。
窮地ほど人の真価を浮き彫りにするものはありません。
このピンチで見える真の姿を知ろうと「仕事で経験した課題とあなたの取り組みを教えてください」みたいな質問をする面接官もいますが、求職者さんとしては「あ!これ試されてる!」と構えてしまいますよね?『退職理由の理解と深堀り』なら、この警戒される心配が薄いのです。
そして多くの求職者さんが失敗する
厄介なことに、退職理由を掘り下げて聞かれ思い出しているうちに、その苦労や感情までも一時的に蘇り、隠していた本音どころか、人間性を誤解されてしまうような話や振る舞いが引き出されてしまうことが多々あります。負の連鎖です。
そして、面接官は退職理由を掘り下げた際の求職者さんの話や振る舞いを『隠れていた本当の姿』と感じ、採用後のミスマッチを避けるためにも重視せざるを得ないのです。ボロが出やすいのに、そのボロはあなたを決定づけてしまう…。
だからこそ、しっかり備えをしていただきたいです。ぜひ以下の対策をご参考くださいませ。
自分勝手な退職理由!と思われない技
退職理由はツライ話になりがちなのに、就活指導本などでは「ネガティブな話をするな」と無茶なことが書かれていることを見かけます。ポジティブな部分だけで退職を語ったら今度は「え、そんなことで退職したの?」となりそうで、ジレンマで頭が痛くなりそうです。
短く端的に、それでいて具体的に伝わる退職理由には3つのポイントがあります。シンプルな3つのポイントを押さえるだけで「自分勝手な退職理由」と思われにくく、最高の備えができます。まず例を3つ出して説明します。
例1:距離が遠く、通勤が大変だったので退職しました
自分で選んだ職場のはずなのに…という意味で自分勝手な印象を与える
正答例「私の覚悟と認識が甘かったのですが、残業に加えて1時間半という通勤時間が辛く、努力しましたが、○○の期間働いた時点で、転職を考えました。他の職員さんもみな、かなり残業で疲弊していて、続けていらっしゃったのは家が近い方々でした」
例2:お給料が低かったので、キャリアアップのために転職しました
ウチの会社に来ても、もっと良い求人があったらまた転職するの?と懸念される
正答例「贅沢したいという思いは無いのですが、入社前に聞いていたお給料より実際がかなり低く、先輩職員に聞いたところ、○年続けてもほぼ横ばいと分かり、このままだと将来設計ができないと悩み、○○の期間働いた時点で辞めさせていただきました」
例3:パワハラがひどく、耐えきれずに退職しました
どの程度のパワハラなのか見えないので、退職が妥当かどうか分からない
正答例「少々言いづらいのですが、新人を追い込んで次々に辞めさせてしまうベテランのかたがいらっしゃいまして、私の前に入った職員も、後から入社した3名の職員も次々辞めてしまっていました。
努力で認めてもらえば何か変わると信じて頑張ったのですが、続けている間の心の支えだった先輩職員さんもとうとう辞めてしまいまして、私の力不足で恥ずかしいのですが、やむなく退職しました」
例1〜3の共通点、トークのポイント3つ
1.最大限に謙虚な立場で説明する
2.具体的な数字を説明する
3.他の職員はどうなのか説明する
※ただし、長くなりすぎない(30秒以内が目安)
この3つのトークポイントを意識すれば、自分勝手な退職理由と思われず、最適な説明になりやすいので非常にオススメです。最高にシンプル、なおかつ充分であるので、最高の備えと自信を持って言えます。
退職理由は1つじゃないけど…
退職を決めるのは勇気のいることで、重大な決断です。なので1つの退職に、複数の退職理由が積み重なってることは多いです。
しかし理由がいくつかあるからといって、全部説明しようとしないのが得策です。あれもこれも説明すると、後ろ向きな思考の持ち主のように見え、印象が良くないからです。
なので、退職理由がいくつかあるなら、その中で一番『自分勝手と思われなさそうな退職理由』を選んで回答することをオススメします。注意したいのは、シンプルな理由がベストとは限らないことです。面接官が「え?そんな簡単な理由で辞めちゃったの!?」と感じると良くないからです。
1つだけだと適度な重みに欠けるならば、2つ組み合わせてみる、というふうに調整してみてくださいませ。
退職理由の説明でどうしても迷ったら…
転職支援の中で真髄とも言えるテーマについて説明してきましたが、いかがでしたか?実は、説明したトークのポイント以外にも「退職理由でこれは言わないほうがいい」というNGワードがいくつかあるなど、かなり奥が深いテーマです。
NGワードは1つ1つがレアなケースなので、ほとんどの皆様には該当しないと思いますので、ご安心くださいませ。繊細なNGワードが大半で、個別サポートの中でたまたま該当したら「面接では表現を言い換えた方がよろしいかも」とさりげなく伝えています。
あえてこのNGワードの話をしましたのは、それだけに退職理由は千差万別で、多くのパターンがありますので、面接での説明の仕方に迷ったらお気軽にご相談していただきたいからです。
尚、プライバシー保護は、私達が最も重要視していることの1つなのは言うまでもありません。例えばヒアリング情報のメモはあえて電子化せず、鍵を掛けた非常に重たい書庫で厳重に保管しています。なので仮にサイバー攻撃を受けようとも危険になりません。
さらっと相談だけ、というのも歓迎です!そして転職サポートは全て無料です。これは職業安定法で決まっています。
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こんにちは!関西で職業紹介をして7年目、当コラム担当の中村です!
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